こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。
こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。
本日は木曜日ということで、定例週次ウォッチングということで「ドイツ国内の現状の数値」の報告をいたしまして、のちにドイツ社会で起こった出来事について記録したいと思います。
7月30日(木)のハイライトは、
3:13 成功率94% 軍用犬、感染有無の嗅ぎ分け実験
4:54ドイツGDP 前期比10.1%減
5:30 ドイツから12,000人の米軍撤退
です。
ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。
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1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
陽性判明者数 206,926名(+595)
死者数 9,128名(+4)
回復者数 191,000名
現在自宅隔離・治療中の人数 15,926名
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は4.5名
再生産数については
4日平均で比較した場合
R=1.14(変動範囲 0.92~1.36)
7日平均で比較した場合
R=1.13(変動範囲 1.01~1.26)
ということで、変動範囲含め1人の感染者が次に1〜2人に感染させるリスクがあるということになります。
■ 検査数と陽性判明数の週次レポート
累積情報
検査開始〜2020年第30週(7月20日の週)
検査件数 8,006,135件
陽性判明数 243,590件
陽性判明率 3.0%
直近1週間
2020年第30週(7月20日の週)
検査件数 563,553件
陽性判明数 4,364件
陽性判明率 0.8%
*土日は検査数が減少するので度々小さい玉が含まれます
*RKIによりドイツ全土の大学病院、研究機関、臨床検査機関、外来検査機関のデータ毎週集計されたデータを参照しています
参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-07-29-de.pdf?__blob=publicationFile
2.ドイツ社会のできごと
成功率94% 軍用犬、感染有無の嗅ぎ分け実験
ハノーバー獣医科大学の研究によると、ドイツ軍の犬8頭を訓練したところ、1024の唾液サンプルから。わずか1週間で感染の有無を94%の確率で判別できるようになったということです。
この金属箱にあけられた7つの穴の中には、唾液サンプルが設置されており、それを嗅ぎ分けます。
犬が発見したという合図を送ると、ご馳走とボールが与えらえます。
病気により人体の細胞代謝が変化すると、犬はその嗅覚を通して認識することができるそうで、次のステップとしては新型コロナウイルスとインフルエンザを区別できるよう、ハノーバー獣医科大学とドイツ連邦軍で訓練を行なっていくということです。
今後このプロジェクトが正式に実施されることになった際の具体的な活用先はまだ確定していないそうですが、例えば空港、スタジアム、国境などでの展開がありうると伝えられています。
参照元:
https://www.tagesschau.de/inland/akk-spuerhunde-101.html
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229615890/Bundeswehr-testet-Hunde-sollen-das-Coronavirus-erschnueffeln.html
ドイツGDP 前期比10.1%減
ドイツ連邦統計庁が発表した第二四半期(2020年4~6月)の国内総生産(GDP)は前四半期と比較して10.1%減少したということで、コロナ危機のロックダウンの影響がここで数値として出ているということです。
ちなみに第1四半期(2020年1~3月)は前期比で2.2%減となっていました。
参照元:
https://www.t-online.de/finanzen/boerse/news/id_88313806/historisches-ausmass-deutsche-wirtschaft-bricht-in-corona-krise-dramatisch-ein.html
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229568736/RKI-Faelle-Corona-Hotspot-News-aktuell-Ticker-Trump-USA-Pandemie.html?utm_source=browser&utm_medium=push-notification&utm_campaign=cleverpush
3.そのほか
ドイツから12,000人の米軍撤退
6月の時点で部分的な撤退を既に語られていた件ですが、あらためてドイツからの米軍の12,000人もの大幅な撤退についてがいくつかのメディアで報道されていました。
米軍はヨーロッパの本部をシュトゥットガルトからベルギーに移すことが検討されており、合計で、約12,000人の兵士がドイツを離れると予想されています。
とはいいなら、ロシアを抑止するためにヨーロッパに駐留し続ける必要があるので、約6,400人の軍隊が米国に返還され、残り半分は残留するということです。
これまでの歴史を振り返ってみると、冷戦中、米軍はドイツ連邦共和国の治安保証人とみなされました。当時、ドイツには25万人近くの米兵がいた。しかし、壁の崩壊後、急激な防衛費の削減がありました2000年には70,000人の米兵しかおらず、10年後には48,000人しかおらず、今日では36,000人しか残っていません。
しかし、ドイツは依然として日本に次いで世界で2番目に重要な米軍基地です。
ドイツ国内のどのエリアに駐屯しているのかも調べてみました。
主に南部で、ラインラント=プファルツ州だけでも、7000人以上の米軍が雇用されているそうです。
さらに、ラインラント=プファルツ州、バーデン・ヴュルテンベルク州、バイエルン州を中心に、他の何千人もの労働者が米軍に所属しており、米空軍基地のラムシュタインだけでも、地域経済へ年間20億米ドルと見積もられています。
参照元:
https://www.sueddeutsche.de/politik/usa-truppen-abzug-soldaten-1.4982909
https://www.t-online.de/nachrichten/ausland/usa/id_88311298/us-truppenabzug-donald-trump-will-deutschland-bestrafen.html
https://www.welt.de/politik/deutschland/article212475513/USA-ziehen-12-000-Soldaten-ab-Trump-sieht-Schuld-bei-Deutschland.html
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