この作品は非常に暗い空間、いわば暗室の中で、LEDをわずか2粒だけ用いてシャモン(照明の一種)を演出するという、極めてミニマルかつ学生らしい発想から生まれました。
当時は予算も限られており、「お金がない時には、真っ暗にしてみる」という潔いアプローチがユニークさを際立たせています。
この作品は修士1年の後、さまざまな芸術祭で展示されてきましたが、ここ8年ほどは表に出ることがありませんでした。
今回、久しぶりに火を入れて再び動かしてみたところ、改めてその面白さを実感したそうです。
また、自分が学生時代に手がけたメディアアート作品と、今の学生の作品を並べてみることで、「自分の学生時代の作品ってどうだったかな?」と過去を振り返る良い機会になったとも語っています。
万博のパビリオンのように、壁だけで3200万円、4000万画素・4000万LEDを用いる規模感とは対照的に、学生時代は限られた資源と低予算でアイデアを形にする工夫が求められました。
例えば、2000万円の規模感を1万倍にすると2000億円、5倍しても1億円というように、大人になると使える予算は大きくなりますが、学生時代は1/200程度の条件でどう作品を作るかを考えるのが醍醐味だったと振り返ります。
限られたリソースの中で生まれる発想や創造性こそが、学生時代のメディアアートの面白さなのです。
落合 陽一 が主宰する筑波大デジタルネイチャー研究室
10周年記念展―「シンギュラってコンヴィヴィ:ポストユビキタスからデジタルネイチャーの10年,計算機自然の森で踊れ,さよならホモサピエンス」
来週月曜、2025年6月2日(月)15時まで!
https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2025/03/lab-exhibition-2025/
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