こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。
こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。
8月6日(木)のハイライトは、
週次定例レポート:検査実施数と陽性判明数
今回の新規陽性判明者数の増加を踏まえて
原爆投下から75年、ヒロシマについてドイツの報道
です。
ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。
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1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
陽性判明者数 213,067名(+1,045)
死者数 9,175名(+7)
回復者数 194,600名
新規陽性判明者数が1000人を超えています。
現在自宅隔離・治療中の人数 18,467名
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は5.6名
→1週間前は4.5名となっていました
再生産数については
4日平均で比較した場合
R=0.9(変動範囲 0.71~1.05)
7日平均で比較した場合
R=0.97(変動範囲 0.86~1.05)
ということで、変動範囲含め10人の感染者が次に8〜11人に感染させるリスクがあるということになります。
■ 検査数と陽性判明数の週次レポート
累積情報
検査開始〜2020年第31週(7月27日の週)
検査件数 8,586,648件
陽性判明数 249,242件
陽性判明率 2.9%
直近1週間
2020年第31週(7月27日の週)
検査件数 573,802件
陽性判明数 5,551件
陽性判明率 1.0%
週次検査数自体が増加傾向にあるようです。
さらに先週からわずかに陽性判明率の増加も見られます。
25週めの1.4%の検出は一部のクラスターの影響によるところと考えられると思いますが、それ以降の陽性判明率の0.6%からの少しの上昇は検査数の増加と伴い検出されやすい環境にあるということでしょうか。
*土日は検査数が減少するので度々小さい玉が含まれます
*RKIによりドイツ全土の大学病院、研究機関、臨床検査機関、外来検査機関のデータ毎週集計されたデータを参照しています
参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-08-05-de.pdf?__blob=publicationFile
2.ドイツ社会のできごと
今回の新規陽性判明者数の増加を踏まえて
イェンス・スパーン連邦保健相(CDU)が本日11時に記者会見を行いました。
内容は現在の感染状況とそれへの対応についてコメントとなっています。
ドイツでは、今週の土曜日からリスク地域から帰国する方全員にテストを義務化すると発表しました。
空港のテストステーション、列車や車での入国にあたってもテスト施設を介して実施する必要があるということです。
また、すべての旅行者がドイツに到着したのち72時間いないに無料でテストを受けること自体は可能になっているそうです。
シュパーン氏は、個人の自由への干渉であることは理解をしながらも、互いにケアをし守り合うことが重要と考え実施に至ったと語っています。
ドイツ議会の一部からは、帰国者へのテスト義務化は数週間遅すぎると言った声も上がっています。
日本のケースだと水際対策として早期から現在にわたっても実施されていますよね。
なお新規陽性判明数の増加に関するコメントとしては、より多くテストを実施していることと関連していると伝えています
確かに先ほどの週次のリストを見ても、ここ最近は10万回ほど多く実施されている記録があります。
参照元:
https://www.welt.de/politik/deutschland/article213005316/Corona-Spahn-kuendigt-Testpflicht-fuer-Rueckkehrer-aus-Risikogebieten-ab-Samstag-an.html
https://www.morgenpost.de/ratgeber/article229606258/Corona-Testpflicht-Reisende-Das-muss-man-jetzt-wissen.html
Germany’s Health Minister Spahn Mandates Compulsory Corona Tests
3.そのほか
原爆投下から75年、ヒロシマについてドイツの報道
ARD Tagesschauというニュースチャンネルの記事では「これは二度と起こってはならない」というタイトルの元、追悼式について紹介されていました。
記事では、新型コロナウイルスの影響で例年より規模を抑えたイベントになったことや、広島の松井市長の政府に対する、核兵器の放棄だけではなく、核拡散防止条約への署名
への訴えについても触れられています。
また安倍首相の、日本を核保有国と非核国家の橋渡し役としてリードしていくとの発言にも触れられていました。
また南ドイツ新聞の記事では、この広島と長崎での原爆投下から、現在も存在する核の脅威についても紹介していました。
古くから核保有国である米国とロシアについては、そのかわりに近代化された兵器を保有し、中国や北朝鮮が核拡大勢力にあること、まイランの核開発における中東への脅威などにふれ、「核を所有していれば政治的・軍事的に安全である」ということは間違った教訓であり、真実は広島と長崎にある、と締めくくっています。
参照元:
https://www.tagesschau.de/ausland/gedenken-hiroshima-103.html
https://www.sueddeutsche.de/politik/atombombe-hiroshima-nagasaki-1.4989812
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