ドイツのベルリンからレポート レストラン再開、初の集団感染発生?/EU基金についてドイツ国内の世論とは #72 新型コロナウイルス ※2020年5月23日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

もし関心をお持ちいただきましたらチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

5月23日(土)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.今日の世論調査

今日のハイライトは、
レストラン再開、初の集団感染発生
EU基金についてドイツ国内の世論とは
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 177,850名(+638)
死者数 8,216名(+42)
回復者数   159,900名(+800)

5月23日午前に取得されたデータです。

再生産数ですが、4日平均の値を比較した数値と、7日平均の値を比較した数値のそれぞれをお伝えしますと、

4日平均で比較した場合
 R=0.85 (変動範囲 0.71~1.00)
 前日より0.04ポイント減少
7日平均で比較した場合
 R=0.91(変動範囲 0.83~1.00)
 前日より0.01ポイント減少

ということで、10人の感染者が次に8〜10人に感染させるリスクがあるということになります。

そのほかの指標
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は4.2人
今日までの致死率は4.6%

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-22-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツとベルリンのできごと
ついに!全ての週でビアガーデンがオープン!
と言うわけで、バイエルン州の様子などを含むビアガーデンの動画が公開されていたので、ほかの州の様子として見てみたいと思います

全ての週に置いて、隣のテーブルを開け、1.5メートルの接触制限を敷く形とし、
加えてそれぞれの週で追加のルールを設けています。
2世帯の人々が一つのテーブルを共にすることが許されているため、友人同士でビールを楽しむことも可能です。
メクレンブルク=フォアポンメルン州(Mecklenburg-Vorpommern)では最大6人までが集まることが可能です。

と言うことで、暖かくなってきた季節のドイツらしい風景が徐々に取り戻されてきているなあと言うことが感じられますが…そんなドイツですが、住民10万人あたりの新規陽性判明数は日本の10倍ほどであるのもまた事実です。

ドイツで多くのレストランが再開してからわずか数日後、ニーダーザクセン州のレストランで少なくとも7人がコロナウイルスの陽性判明があったようです。

“感染症はレストランへの訪問に関係していると思われる “と、昨日金曜日に発表されました。
もし確認されれば、レストランやカフェが再開されて以来、レストランでコロナ感染が広まった最初の事例となる。

今回のケースでは、すでに少なくとも50人に対して「自宅隔離」が命じられているということで、さらなる検査結果はまだ判明していないようです。保健所によると、現時点での判明数としては少ないが、規模としては複数の接触者がいることが考えられるため、 フォローアップは広範囲に及ぶということです。

こちらの地区では、1週間以上前から新たな感染が確認されていないということです。

ニーダーザクセン州によると、訪問者や職員がルールを守っていなかったのかどうかはまだはっきりしていないと言うことなので、この衛生措置の適正がわかるのはこの後になって来るようです。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229138516/Coronavirus-Muttermilch-Baby-Pandemie-Vorwuerfe-gegen-Krankenkassen-Ticker.html

3.補足情報

今回、EUの復興基金としてドイツとフランスの間で58兆円の提案がなされましたが、これについてドイツ国内での世論調査が公開されました。

調査:マイヌンスグ研究所Civey

今回の復興基金のうちドイツの負担額は27%となりますが、過半数の約51%が復興基金に賛成しているようです。
34%近くがこの考えに賛成していない。

別の切り口として、支持政党別にもみてみましょう。

社会民主党(SPD)、緑の党、左派党を支持する有権者の間では特に強い支持を得ています。

メルケル首相が2018年まで党首を務めた保守系のキリスト教民主同盟(CDU)と、共同会派を構成している社会同盟(CSU)の反応はやや落ち着いており、賛成は51%にとどまっています。
CSUはCDUと比べても保守派といわれており、メルケル首相の寛容な難民政策を批判するなどしていました。

自由民主党(FDP)と極右政党であるドイツのための選択肢(AfD)は著しく反対しています。
AfDはもとより反EUを掲げていることもあり、この結果は予想がつくところではあります。

参照元:
https://www.spiegel.de/politik/deutschland/corona-krise-mehrheit-der-deutschen-fuer-eu-wiederaufbaufonds-a-a51b787a-3845-49cf-9e55-b9eda3ba98fb


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