ドイツのベルリンからレポート 年齢ごとの陽性判明数推移と入院率・致死率の関係/「緩和撤回」基準とは何か? #56 新型コロナウイルス ※2020年5月6日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

もし関心をお持ちいただきましたらチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

5月6日(水)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.補足情報

今日のハイライトは、
年齢ごとの陽性判明数推移と入院率・致死率の関係
「緩和撤回」基準とは何か?
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 164,807名(+947)
死者数 6,996名(+165)
回復者数   137,400名(+2,300)

5月6日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、
R=0.71(変動範囲 0.59-0.82)
前日より0.05ポイント増加

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に6〜9人に感染させるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。
→チャート

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-05-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 167,007名(+855)
死者数  7,027名(+34)
回復者数   137,568名(+2,418)

5月6日 11時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 82%
死者の割合 4.2%
となっています。

■他の数字も見てみよう(週別の入院率と致死率)

RKIの報告書から、陽性判明者の性別別、入院者と死亡者の割合に関する報告が出ています。こちらは
第10週(3月2日の週)~第18週(4月27日の週)までの週次の報告となっているので、その週に、陽性判明を示した人のうちどのくらいの人が入院し、そして死亡したかがわかります。

ただし第17週と第 18週の死亡者の割合はまだ集計はされていないため現時点までの数字とのことです。

こちらの分布を見ると、12週から始まって~15週の間の入院率や致死率の数字が高くなっていることがわかります。

ここで陽性判明者の100%グラフもあわせて見てみると、その期間で70歳以上の症例の分布が増加していることがわかります。増加の理由としては、以前から伝えられているとおり、老人ホームや介護施設、病院での発生が増加していることが挙げられます。

以前も何度かご紹介した、レオポルディナの論文でも記載のあった、今後、新型コロナウイルスとの共存する世界では、「医療リソースの供給が安定して行われること」が重要な項目の一つに取り上げられていました。

先ほどの表に立ち戻っても、高齢者の感染が増えると医療リソースにも影響が出ることがわかっているため、今後の緩和と経済活動の再開において、こういった高齢者をどのように感染リスクから守っていくかというのを考えていく必要がありそうです。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-05-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツとベルリンのできごと

州ごとに異なる感染者の状況などから、制限措置の緩和に関して、あたらしい基準について話されるようです。
国としては今後のさらなる緩和に関して、各州ごと進めていく方針を示しているが、それにあたっては万が一の時のための緩和措置の巻き戻し基準を設ける必要があるとしています。

本日行われる議会の決議案によると、「過去7日以内に住民10万人あたり50人以上の新たな感染がないこと」がでており、
この50人を超えた場合は、緩和措置は撤回されるといったような条件を設ける方針で検討が進められています。

ある一定の共通基準なしに州政府に委任することで、状況がパッチワークのようになってしまい混乱を招かないようにすることが目的かと思いますし、どうかんがえてもあったほうがいい基準ですね。
わかりやすくてよいと思います。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229038803/Coronavirus-News-Jens-Spahn-Impfpflicht-Morgenmagazin-Camping-Merkel-Lockerungen-Corona.html

アジア人向け差別に関して、連邦反差別団体(Die Antidiskriminierungsstelle des Bundes) あてに100件以上の報告があったそうです。
内容としては、脅迫メールやヘイトメッセージを受けたり、あるアジア系の子供がスーパーマーケットに入ることを拒否されたりといったものだそうです。

参照元:https://www.n-tv.de/ticker/Mehr-als-100-Faelle-von-Diskriminierung-wegen-Corona-gemeldet-article21759884.html


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