ドイツのベルリンからレポート 社会学者から見た抗議活動の今後の流れ/デジタル教育における大きな差 #66 新型コロナウイルス ※2020年5月16日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

もし関心をお持ちいただきましたらチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

5月16日(土)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.今日の世論調査

今日のハイライトは、
社会学者から見た抗議活動の今後の流れ
デジタル教育における大きな差
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 173,772名(+620)
死者数 7,881名(+57)
回復者数   152,600名(+900)

5月16日午前に取得されたデータです。

なお一昨日の日次レポートによると、再生産数の推定方法にアップデートがありました。
昨日アップした動画でそちらについて増えれていますが、これまで4日平均の値からの推定方法から現在は7日平均の値を参照するようにしているとのことです。

それに合わせ、ムジナさんより共有いただいたスプレッドを参照し、過去の日付分も7日平均の値に変更しました。
また、今まで報告日ベースの日別チャートとしていたものをそのシートに記録されている症例の確認された日ベースに変更しました。

とは言いながら日時レポートでは4日平均の値も出ていたので、念のためそちらも含めてお伝えすると、

4日平均で比較した場合
 R=0.80 (変動範囲 0.67~0.97)
 前日より0.05ポイント増加
7日平均で比較した場合
 R=0.90(変動範囲 0.83~0.98)
 前日より0.02ポイント増加

ということで、10人の感染者が次に7〜10人に感染させるリスクがあるということになります。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Projekte_RKI/Nowcasting.html
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-15-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 175,699名(+1,221)
死者数  7,913名(+29)
回復者数   151,597名(+60)

5月15日 10時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 86%
死者の割合 4.5%

2.ドイツとベルリンのできごと

社会学者から見た抗議活動の今後の流れ

ベルリンの行動学研究者(ディーター・ルフト)は、コロナ危機に多ける抗議活動のピーク頂点はすでに過ぎ去ったと考えているようです。予想では、「新型コロナウイルスに関連した抗議行動」という形であと1、2週間続くとしているが、制限措置が緩和されるにつれて、自然に縮小していくと伝えています。

そんなかで懸念があるとすると、陰謀論者・半ワクチン主義者・右翼過激派などにより流言飛語が飛び交うことや、人種差別や反ユダヤ主義的な扇動と結びつけられてしまうことにあり、それにあたって加害者は刑事責任を問われる可能性があるとしています。

ちなみに先週の抗議運動では、抗議者の一部が逮捕されるシーンもありましたが、記者やジャーナリストが一部攻撃を受けていたようです。

参照元:
https://www.tagesschau.de/inland/corona-demos-107.html
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229103077/Coronavirus-News-Deutsche-Bahn-Masken-ICE-Corona-Gegner-Kita-Eltern-Pandemie.html

ドイツの死亡者数が例年より大幅に増加

新型コロナウイルスにより、ドイツの死亡率は例年よりも大幅に高くなっており、連邦統計局によると、4月13日から19日の間に亡くなった人数は2016年から2019年までの平均よりも約8%多くなっているそうです。(18,693人)

その前週においては4月6日から12日までの間に亡くなられた数は、過去4年間の平均よりも12%も多くなっています。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229103077/Coronavirus-News-Deutsche-Bahn-Masken-ICE-Corona-Gegner-Kita-Eltern-Pandemie.html

3.今日の世論調査

デジタル教育に子供たちの中で大きな差が開いている事が数字上で明らかになりました。

スイスのツーク教育大学教育経済研究所が発表したスイス・ドイツ・オーストリアの7100人ほどの生徒を含む家庭・学校関係者を対象にした調査では、環境の違いによるデジタルコミュニケーションに不十分さが目立つ結果になっていることがわかりました。

学校職員への調査によると、学校のデジタルインフラが十分であると回答したのはドイツではわずか24%となり、同調査でオーストリアでは54%、スイスでは57%が十分であると回答し、この3カ国の中で、ドイツは学校のインフラ環境において最悪のスコアとなりました。

この3カ国間の違いとして、オンライン学習プラットフォームの使用の違いがあったことが大きいとされており、週に1時間でもオンライン授業の実施に合意されているかという問いに対し、ドイツでは合意していないが50%、オーストリアは30%、スイス33%となっているようです。

遠隔授業はいずれにしても今後取り組んでいかない課題なだけに、家庭ごとや学校ごとのインフラ格差については解決していく必要があるとしています。

参照元:

クリックしてHuberEtAl-2020-Schul-Barometer-EinigeBefunde-PPT-20-04-20-sgh.pdfにアクセス

https://www.leonberger-kreiszeitung.de/inhalt.defizite-werden-deutlich-fernunterricht-erreicht-etliche-schueler-nicht.7bf828da-fc8e-4e93-b542-ba88b4b19455.html


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