東京ストーリー38日目

東京ストーリー

東京ストーリー成果展
レセプションパーティー令和元年5月3日18時より
ARTnSHELTER
品川区東大井1−19-10

Exhibition May 3rd – May 30th

Every day open time 15:00-23:00

平成最後の年、3月から4月末にかけて東京都内65ヶ所のそれぞれの思い出の地へ自転車で向かった。
本展覧会では各所を描いた水彩画65点と映像作品を組み合わせた成果展と会期中に成果をベースに油彩画を公開制作する。

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コンセプト 
日本を離れ10数年を経た。
ベルリンで生活を送る私の目には、時々訪れる東京の変化のスピードは他の都市と比べてもすさまじく速く感じられる。
2020年の東京オリンピックを控えた現在は殊更である。
古いものが壊されて新しいものが作られることは功罪相半ばすると私は考える
東京オリンピックに向けて国立競技場が更新される。
またそれほどの大事業でなくとも個人的なレベルで様々な風景が生まれ変わる。
様々な世代/性別/国籍の人々からそれぞれに思い入れの深い東京の風景を募集し、その場所に実際に赴き現在の風景 (もしかしたら思い出の風景は既にないかもしれないが)を絵に描く。
今見えている景色や体験する物事が変わらずにそこにあるとは限らない。
そこでの思い出は目に見ないレイヤーとなり、 東京という巨大な都市の足元に、まるで地層のように静かに存在する。
その思い出を少しだけ白日のもとに照らし、思い出の風景の提供者のストーリーと共に展示し、誰かにとって特別な風景に想いを巡らせる。
歴史や都市が偉人たちによってのみ作られるものではない。
このプロジェクトは東京の様々なレベルの風景を絵に描くことで他人にとってはどうということのない場所も、 特定の誰かにとっては特別な場所であるという言って見れば当たり前の事実を明らかにし、 更には東京という街が様々な思い出を内包する土地であることを示す試みである。

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