2020年東京オリンピック(五輪)の聖火リレーを駆けるランナーの公募受け付けを47都道府県の各実行委員会が1日、一斉に開始した。
締め切りは8月31日で、12月以降に当選者が決まる。全国を回るリレーの最終区間となる東京都では、計165人が選ばれる予定。
大会組織委員会によると、聖火ランナーは全国で約1万人を想定し、このうち47都道府県の実行委が選考するのは合計で2500人ほど。都道府県ごとに人数が割り当てられている。各地の実行委は希望者の提出書類などを基に半数以上は公募で選び、残りを推薦などで決める。
08年4月1日以前に生まれた人が対象で、性別や国籍は問わない。20年3月1日時点で18歳未満の人は保護者の同意が必要。1人が走る距離は約200メートルで、当選者は来年2月中旬以降に組織委から詳しい走行ルートを伝えられる。
東日本大震災の被災地でも募集を開始。3日間で15市町を走る宮城県は65人程度を公募し、震災復興への思いを200字程度で記入する欄を記載事項に設けた。県実行委員会は「ボランティアで訪れた方も含め、ゆかりのある方に申し込んでもらいたい」としている。岩手県は33人、福島県は59人をそれぞれ募る。
他にスポンサー企業の日本コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命保険、NTTも既に募集を始めており、都道府県の一つとスポンサー4社に各1回ずつ最大5回まで応募できる。
聖火リレーは来年3月26日から7月24日の121日間。東日本大震災などの被災地の他、各地の世界遺産や名所を回り、通過する市区町村は日本全体のほぼ半分の857に上る。(共同)