こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。
こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。
定量的な経過を観察するための「ドイツ国内の現状の数値」の報告をしたあとは、ドイツ社会で何が起こっているかをレポートします。
それら以外に突発的な事象が起きた際はこれまで同様データなどを引用しながら触れていきたいと思います。
7月11日(土)のハイライトは、
50万人が参加、8月1日@ベルリン予定のパンデミック終焉デモ とは
#BLM運動が駅の改名を決定、調べてみた
です。
ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。
1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
陽性判明者数 198,556名(+378)
死者数 9,060名(+6)
回復者数 184,000名
現在自宅隔離・治療中の人数 14,556名
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は2.7名
再生産数ですが、4日平均の値を比較した数値と、7日平均の値を比較した数値のそれぞれをお伝えしますと、
4日平均で比較した場合
R=0.80(変動範囲 0.65~0.99)
7日平均で比較した場合
R=0.90(変動範囲 0.80~1.00)
ということで、10人の感染者が次に7〜10人に感染させるリスクがあるということになります。
参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-07-10-de.pdf?__blob=publicationFile
2.ドイツ社会のできごと
8月1日50万人が参加予定のパンデミック終焉、自由を求めるデモ
デモ「パンデミックの終わり-自由の日」
2020年8月1日、ベルリンのテンペルホーファー・フェルドで「パンデミックの終わり-自由の日」というタイトルで、50万人の参加者とデモを登録されています。
今回中心になっているのは「QUERDENKENクヴェーアーデンケン(個性に富んだ考え)」という団体で、#honkforhope(ホンクフォアホープ)というバス旅行の業界団体と共にドイツ、スイス、オーストリア、フランス間を移動し、行うデモ活動のようです。
「QUERDENKEN(個性に富んだ考え)」という団体の基本方針として表現の自由、自己決定、法的確実性、非暴力を表明しています。
基本的な憲法上の権利の保護と対立することはないとしているため、おそらく基本法に沿った形の温和なデモ活動になるのかな
ーと思います。
まあ逆に荒れたら別の団体による活動ということが明らかになるだけでしょう。
バスの物流会社、バス会社、バス協会、バスの運転手、旅行代理店、ツアーガイドなどにより形成されており、コロナ後の復興活動を連帯しながら行うことを目的にしている業界団体のようですね。
参照元:
https://www.honkforhope.eu/deutsch/index.html
https://img1.wsimg.com/blobby/go/74e92e2f-7c73-4d74-b272-819b4890ad68/downloads/Querdenken_HonkForHope_Logistikkooperation_Anm.pdf?ver=1594239492490
https://querdenken-711.de/termine
https://querdenken-711.de
マスク着用義務撤廃の基準とは
毎日の新規陽性判明者数が100を下回る場合は小売店でのマスクの着用は不要とする可能性があると、アルトマイヤー経済大臣が伝えました。なぜ彼なのだろう…
ただ最低1.5mの対比人距離が守られない場所では着用の必要があるとしています。
参照元:
https://www.tagesspiegel.de/wissen/coronavirus-in-deutschland-und-der-welt-altmaier-stellt-ende-der-maskenpflicht-in-aussicht/25560996.html
3.そのほか
#BLM運動、駅名改名を決定づける
地下鉄UバーンのMohrenstraße(モーレンシュトラーセ)駅の名前が、隣接するGlinkastraße(グリンかシュトラーセ)に変更するとベルリン運輸局が発表しました。
このモーレンという名称は、1991年に命名されましたが、たびたび議論になっていたそうです。
一部の緑の党員や、活動家は、モーアという言葉を発音しないように、M-シュトラーセ、オーレンシュトラーセと発音し、改名を繰り返し求めていました。
Mohr(モーア)というのは、黒い肌の色の人たちを指す古いドイツ語で、北アフリカのムーアの住民からきていると言ったところ。
ヨーロッパ文化史のモーアは歴史が古く、
3人の王を描いたうちの一人はモーアとして描かれていて、これはノアの三人の子孫をあらわらし当時知られていた3大陸を表現しているそうです。
(c) Wikiperia / Epiphanie von Hieronymus Bosch, um 1475/80
Glinkastraße(グリンカシュトラーセ)
新しい名称はロシアの作曲家ミハイル・イワノビッチ・グリンカ(1804-1857)にちなんでいます。
ただ変更後の名前が本当にこれでよかったのかということがBild紙で語られています。
理由は、このグリンカはアンチセミティズムと言われる反ユダヤ主義者であることから相応しくないのではと伝えています。
その上で、他方ではAnton Wilhelm Amo(アントン・ウィルヘルム・アモ)という名称に因んではどうかと伝える活動家もいます。
彼はドイツで最初の黒人の学者・哲学者と考えられています。
クラスメイトと彫刻が倒された事件の話
行きすぎたポリコレ
学習の場であることの再確認
参照元:
https://www.morgenpost.de/berlin/article229444012/U-Bahnhof-Mohrenstrasse-BVG-Glinkastrasse-Mitte.html
https://www.welt.de/vermischtes/article211148821/Berlin-Antisemitismusvorwuerfe-wegen-neuem-Namen-fuer-Mohrenstrasse.html
https://de.wikipedia.org/wiki/Mohr
https://www.bild.de/politik/inland/politik-inland/berliner-mohrenstrasse-u-bahnhof-soll-nach-antisemit-benannt-werden-71726304.bild.html
https://de.wikipedia.org/wiki/Antisemitismus
https://taz.de/Debatte-um-U-Bahnhof-Mohrenstrasse-in-Berlin/!5694152/
—
【毎日更新】新型コロナウイルスの記録
ドイツ語学習・勉強方法リスト
シリーズ「スナックきのこ」
#キノコ意匠#新型コロナウイルス#ドイツ