ドイツのベルリンからレポート 陽性判明率3.8%/さらなる緩和施策/3割以上を占める旅行・買い物控え #57 新型コロナウイルス ※2020年5月7日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

もし関心をお持ちいただきましたらチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

5月7日(木)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3. 今日の世論調査

今日のハイライトは、
陽性判明率3.8%、さらなる緩和施策
3割以上を占める旅行・買い物控え
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 166,091名(+1,284)
死者数 7,119名(+123)
回復者数   139,900名(+2,500)

5月7日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、
R=0.65(変動範囲 0.53-0.77)
前日より0.06ポイント減少

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に6〜8人に感染させるリスクがあるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。
→チャート

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-05-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 168,162名(+1,155)
死者数  7,275名(+248)
回復者数   139,946名(+2,378)

5月7日 11時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 83%
死者の割合 4.3%
となっています。

■他の数字も見てみよう(検査件数と陽性判明率)
RKIの日次レポートから今日も検査件数と陽性判明率週次報告を見てみたいと思います。
→表

検査開始から2020年第18週(4月27日の週)までの間に、2,755,770件の検査結果が記録されており、そのうち186,331件(6.8%)が陽性反応を示しました。

直近の1週間では約32万件(1日あたり約45,000件)を実施しており、陽性判明率は3.8%となっています。前の週の陽性判明率が5.0%だったことを思うと、検査に対して陽性判明を示す割合が先週と比べ-1.2%低くなりました。
陽性判明率の減少は2020年第14週の9.0%から今日に至るまで5週連続減少し続けています。
検査数を増加し維持をしながらも、さらに陽性判明率が下がってきているので、感染者自体の減少が考えられます。

なおこちらの検査は、ドイツ全土の大学病院、研究機関、臨床検査機関、外来検査機関のデータをRKIが毎週集計しています。

* 第17週の検査数値の集計につき、訂正文が掲載されていました。
検査数(467,137)と陽性検査数(25,222)が多くカウントされていたとのことです(2020年4月5日に訂正)

こちらが日毎のテスト件数と陽性判明率の推移を表しているチャートです。
横軸が日付、縦軸が陽性判明の割合を表していて、玉の大きさが検査数
を表しているグラフです。
玉が大きいほど、それは検査数が大きいことを指しています。
土日は検査数が減少するので度々小さい玉が含まれますが、概ね同じ量の検査数を週次で実施しながら、陽性判明率は目に見えて減少しているということがこちらかも見て取れるかと思います。

参照元:https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-06-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツとベルリンのできごと
■ドイツ
今日までの衛生措置に効果が見られているため、緩和措置が公開されました。
なお効果測定の基準は以下です。
・1日の新規感染者数が3桁に減少
・再生産数が1未満(0.7台)
・10万人あたりの感染者数(一つの郡を除き)が7日間あたり50人以下)

今後も引き続き6月5日まで、対人距離1.5mとマスクの着用義務の衛生措置の遵守(じゅんしゅ)を前提としながらも、今後は他の同一世帯に属する複数名との接触が認められるそうです。

ただし、緩和措置実施後、一つの市郡における過去7日間の新規感染者数が住民10万人あたり50人以上増加した場合は、その市郡毎に制限措置 の巻き戻し導入を行う必要があります。

あとはいくつかポイントに絞ってお伝えすると、
・学校は各州ごとに段階的に再開すること
・ブンデスリーガ1部及び2部の試合は、5月後半から無観客試合による再開を認められる
・介護施設などの訪問は特定の1名のみ定期的な訪問のみ許される

などです。
ただし大規模イベントは引き続き8月31日までは禁止とされています。


● 学校に関して,各州判断で段階的に再開。夏季休暇前までにすべての生徒が一日以上通学できるようにする。
● 緊急託児の対象を拡大し,就学を控える園児が夏季休暇前までに一度登園できるようにする。
● 屋外でのスポーツ施設は,段階的に再開可能。サッカー・ブンデスリーガ1部及び2部の試合は,5月後半から再開(無観客試合)を認める。
● 病院,介護施設及び高齢者施設に関し,特定の1名による定期的な訪問を認める。
● 感染予防対策を施した上で,全店舗の営業再開を認める。また,レストラン及び観光目的のための宿泊施設の営業,劇場・オペラハウス・コンサートホール及び映画館等の文化施設の段階的な再開に関しては,各州の対応に委ねる。
● 大規模イベントは引き続き少なくとも8月31日までは禁止。

参照元:
https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus060520-2.html

■ベルリン

ベルリンの学校教育に於いては、今回のコロナ危機による状況を踏まえて、半年ほど教育期間の延長をすべきだと話されているそうです。
ベルリンの高等教育協会の理事長によると、段階的に行われている開校やオンラインレッスンを行なっているとはいえ、3月中旬から行われた閉校措置により学年の4割が失われており、やはりそれが通常の学習機会と等価であるとは言えないとしています。

一方で、今回のコロナ危機で明確になった、社会のデジタル化への課題解決も検討されており、もはやこれは新型コロナウイルスが…といった問題ではなく、教育機関でもインターネット関連のインフラ周りと整え、デジタル端末を学校生活の中にどのように適合させていくかを考えてないといけないとしています。

参照元:
https://www.morgenpost.de/berlin/article229059423/Das-Schuljahr-sollte-um-sechs-Monate-verlaengert-werden.html

3. 今日の世論調査

多くの消費者がパンデミック収束後も、映画館やコンサートへの訪問頻度や旅行を減らし、公共交通機関を避けたいと考えているという調査結果が出たそうです。

新型コロナウイルスのワクチンがない限り、公共交通機関や飛行機などの利用頻度を減らしたいという調査結果が約40%を占め、その代わり、歩く回数を増やしたり、自転車や自家用車を利用したりしたいと考えているようです。

また、調査対象者の約33%はコンサートや映画館などに行く頻度を減らしたいと考えており、26%は全く行きたくないと回答しています。
また、調査対象者の と答えているそうです。

別の質問では、約33%が「今後は高級品や不要な買い物にお金を使わないようにする」と発表しています。調査によると、すべての四半期は、今後買い物をする際に価格にもっと注意を払いたいと考えています。

調査:マッキンゼー
参照元:https://www.handelsblatt.com/dpa/wirtschaft-handel-und-finanzen-umfrage-viele-verbraucher-wollen-verhalten-wegen-corona-aendern/25809270.html


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#おうちで過ごそう#キノコ意匠#新型コロナウイルス#ドイツ

ドイツのベルリンからレポート 年齢ごとの陽性判明数推移と入院率・致死率の関係/「緩和撤回」基準とは何か? #56 新型コロナウイルス ※2020年5月6日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

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5月6日(水)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.補足情報

今日のハイライトは、
年齢ごとの陽性判明数推移と入院率・致死率の関係
「緩和撤回」基準とは何か?
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 164,807名(+947)
死者数 6,996名(+165)
回復者数   137,400名(+2,300)

5月6日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、
R=0.71(変動範囲 0.59-0.82)
前日より0.05ポイント増加

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に6〜9人に感染させるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。
→チャート

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-05-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 167,007名(+855)
死者数  7,027名(+34)
回復者数   137,568名(+2,418)

5月6日 11時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 82%
死者の割合 4.2%
となっています。

■他の数字も見てみよう(週別の入院率と致死率)

RKIの報告書から、陽性判明者の性別別、入院者と死亡者の割合に関する報告が出ています。こちらは
第10週(3月2日の週)~第18週(4月27日の週)までの週次の報告となっているので、その週に、陽性判明を示した人のうちどのくらいの人が入院し、そして死亡したかがわかります。

ただし第17週と第 18週の死亡者の割合はまだ集計はされていないため現時点までの数字とのことです。

こちらの分布を見ると、12週から始まって~15週の間の入院率や致死率の数字が高くなっていることがわかります。

ここで陽性判明者の100%グラフもあわせて見てみると、その期間で70歳以上の症例の分布が増加していることがわかります。増加の理由としては、以前から伝えられているとおり、老人ホームや介護施設、病院での発生が増加していることが挙げられます。

以前も何度かご紹介した、レオポルディナの論文でも記載のあった、今後、新型コロナウイルスとの共存する世界では、「医療リソースの供給が安定して行われること」が重要な項目の一つに取り上げられていました。

先ほどの表に立ち戻っても、高齢者の感染が増えると医療リソースにも影響が出ることがわかっているため、今後の緩和と経済活動の再開において、こういった高齢者をどのように感染リスクから守っていくかというのを考えていく必要がありそうです。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-05-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツとベルリンのできごと

州ごとに異なる感染者の状況などから、制限措置の緩和に関して、あたらしい基準について話されるようです。
国としては今後のさらなる緩和に関して、各州ごと進めていく方針を示しているが、それにあたっては万が一の時のための緩和措置の巻き戻し基準を設ける必要があるとしています。

本日行われる議会の決議案によると、「過去7日以内に住民10万人あたり50人以上の新たな感染がないこと」がでており、
この50人を超えた場合は、緩和措置は撤回されるといったような条件を設ける方針で検討が進められています。

ある一定の共通基準なしに州政府に委任することで、状況がパッチワークのようになってしまい混乱を招かないようにすることが目的かと思いますし、どうかんがえてもあったほうがいい基準ですね。
わかりやすくてよいと思います。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229038803/Coronavirus-News-Jens-Spahn-Impfpflicht-Morgenmagazin-Camping-Merkel-Lockerungen-Corona.html

アジア人向け差別に関して、連邦反差別団体(Die Antidiskriminierungsstelle des Bundes) あてに100件以上の報告があったそうです。
内容としては、脅迫メールやヘイトメッセージを受けたり、あるアジア系の子供がスーパーマーケットに入ることを拒否されたりといったものだそうです。

参照元:https://www.n-tv.de/ticker/Mehr-als-100-Faelle-von-Diskriminierung-wegen-Corona-gemeldet-article21759884.html


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独の本当の感染者数は180万人?/世界と日本の報道の自由 #55 ドイツのベルリンからレポート新型コロナウイルス ※2020年5月5日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
こちらのシリーズでは、「パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!」をテーマに新型コロナウイルスの感染拡大により、スピーディーに変わっていくドイツの社会、そしてベルリンの様子を毎日記録していきたいと思います。

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5月5日(火)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.補足情報

今日のハイライトは、
独の本当の感染者数は180万人?
世界の報道の自由度を見る
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 163,860名(+685)
死者数 6,831名(+139)
回復者数   135,100名(+2,300)

5月5日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、
R=0.76(変動範囲 0.66-0.89)
前日より0.02ポイント増加

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に7〜9人に感染させるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。
→チャート

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-04-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 166,152名(+488)
死者数  6,993名(+127)
回復者数   135,150名(+2,450)

新規陽性判明数は減少傾向にありということで、倍加時間は101.5日となっています。

5月5日 11時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 81%
死者の割合 4.2%
となっています。

2.ドイツとベルリンのできごと

ハイインスベルク研究所によると、ドイツの新型コロナウイルスに感染した人の数は、ロバート・コッホ研究所が報告している数の10倍の感染者の。少なくとも180万人と推定されているそうです。

この研究では、特にコロナの影響を受けたガンゲルトの町の405世帯919人を対象に、PCR検査と抗体検査を実施したそうです。

その結果、ガンゲルトの人々は公式発表の5倍である15%が感染していることが判明したそうとのことです。ガンゲルトでは7名が亡くなっており、新たに判明した陽性判明者数を基にすると致死率は0.37%になります。

こちらの致死率を参考にドイツで記録されている死亡者約6700人から感染者数を推定すると、180万名となり、現在公式に発表されている数の10倍となるそうです。

現時点では老人ホームでの感染拡大を捕捉していないため、引き続きさらなるモデル計算を行うということです。

今回のことから、感染者の22%である5人に一人が完全に無症状だったことがわかります。

参照元:
https://www.tagesspiegel.de/wissen/abschlussbericht-der-heinsberg-studie-sterblichkeits-rate-nach-covid-19-in-deutschland-weiter-fraglich/25798680.html

3.補足情報

(世界の報道の自由)

今回の新型コロナウイルス関連の話題に置いて、フェイクニュースやデマや偏ったアナウンスなど、報道というものへの課題につおいて耳にする機会が多く、そもそも世界の報道がどんな状況なのか調べてみました。

国境なき記者団がまとめた2020年世界報道の自由指数が発表されていたので、今日はこれを見てみたいと思います。

ちなみに、次の10年間は、次の5つの要因により報道の自由にとって重要な年と言われているそうです。
・権威主義体制により起こる地政学的危機
・民主的保証の欠如による技術危機
・二極化と抑圧による民主的危機
・報道機関の疑惑と憎悪からくる信頼危機
・質の低いジャーナリズムの貧困経済危機

北朝鮮は最も低いとされ、それ以外にもトルクメニスタンとエリトリアがワーストに並んでいます。
例えばイランと中国はパンデミック発生時に報道を抑圧した例と言え、それぞれ173位と177位にランクされているそうです。

北欧は世界で最もメディアの自由度が高く、ノルウェー/フィンランド/デンマーク/スウェーデン/オランダとなっています。
ドイツもこの自由度が高いわくに入っていますね。

ドイツでは、ナチス時代に世論操作にメディアを利用した反省から、第二次大戦後、連邦政府は放送に介入してはならないこととなっており、放送行政は各州の所管となっている。
ヒトラー側近の広報・宣伝相として有名なヨーゼフゲッベルスはそのプロパガンダ活動によりナチスに長く強く貢献した人物ですね

日本は、「注意すべき/顕著な課題」枠に入っていて、アジアではモンゴル、東欧、南米の多くの国と同じグルーピングになっているようです。

国境なき記者団は2002年から毎年指数をまとめており、報道の自由のレベルは、メディアの独立性、透明性、メディア環境全般などのさまざまな指標を通じて計算されているそうです。

参照元:
https://www.statista.com/chart/13640/press-freedom-index/


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ドイツのベルリンからレポート 中国のプロパガンダとはなんだったのか/飲食業の再開に必要な制限とは/お知らせ #54 新型コロナウイルス ※2020年5月4日時点

#StayHome and Know #WithMe パニックにならず、冷静に適切な情報を知ろう!

こんにちはキノコ意匠です。

当チャンネルでは、ドイツやベルリンの社会や観光・語学の情報を紹介していますが、
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5月4日(月)の今回は以下を記録します。

1.ドイツ国内の現状の数字
2.ドイツとベルリンのできごと
3.補足情報
おしらせ

今日のハイライトは、
飲食業の再開に必要な制限とは?
中国のプロパガンダとはなんだったのか?
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字
■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html

陽性判明者数 163,175名(+679)
死者数 6,692名(+43)
回復者数   132,700名(+2,200)

5月4日午前に取得されたデータです。

なお昨日の日次レポートによると、
R=0.74(変動範囲 0.62-0.89)
前日より0.04ポイント減少

ということで、10人感染者いたらばその人たちが次に7〜9人に感染させるということになります。

再生産数は1未満を維持しないと、それ以上は倍になることを意味しています。
緩和の影響と、マスク着用の義務化がどう関わっていくか見ていきたいと思います。
→チャート

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-05-03-de.pdf?__blob=publicationFile

■Coronavirus Monitor
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

陽性判明数 165,664名(+697)
死者数  6,866名(+54)
回復者数   132,700名(+2,100)

新規陽性判明数は減少傾向にありということで、倍加時間は93.5日となっています。

5月4日 11時に取得されたデータです。

今日までの陽性判明者のうちステータスごとに割合をみていくと、

回復者の割合 80%
死者の割合 4.1%
となっています。

2.ドイツとベルリンのできごと
■ドイツ
ニーダーザクセン州では最初の連邦州としてはじめて来週の月曜日から飲食業の再開を検討しているそうです。
レストランやビアガーデンは、ゲスト用の座席の最大半分まで提供すると言ったような制限をもうけ、さらには予約義務を適用させる方針だそうです。
また現在ドイツ全体の制限緩和施策としておかれている、「営業可能な小売店は800m2まで」という制限も廃止予定だそうです。

参照元:
https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229038803/Heinsberg-Studie-1-8-Millionen-Infizierte-in-Deutschland.html

製薬会社のロシュが、5月に新型コロナウイルス抗体テストを医療施設に提供する予定とのことです。
5月には300万件、数ヶ月後には500万件の納入で合意したとのことです。
「Elecsys Anti-Sars-CoV-2(エレクシス)」というテストの感度は100%、特異性としては99%ということです。

これをどういう目的で使っていくのかが気になりますね…

3.補足情報

中国のプロパガンダとはなんだったのか。
イタリアに向ける形でTwitter botを使ったプロパガンダが行われていたそうです。

3月11日から23日の間にハッシュタグ #forzaCinaeItalia の付いたツイートの46.3%と、#grazieCina (中国に感謝する) の付いたツイートの3分の1以上(37.1%) は調査によると botだったことが判明したそうです。(報告資料:https://formiche.net/files/2017/07/Social-Data-Intelligence-Comunicazione-cinese-ricerca-per-Formiche-1.pdf)

なぜこの期間に集中していたのかを調べてみたところ、3月初旬のイタリアでのエピデミックの際、イタリアが助けを求めたEUは具体的な回答を与えず、さらにフランスとドイツがマスク輸出に関して自国のみと制限をかけていたそうです。
そんな中、中国側から30トンの医療物資を受け取り、イタリアにとっては中国が救世主として描かれだしていたと。(3月12日)
ドイツはその後マスクの提供を公約したが、それは遅すぎたようです。
実際の物資のやり取りは中国とイタリアそれぞれ赤十字の間でやり取りがされたそうです。

参照元:
https://thediplomat.com/2020/03/china-italy-and-coronavirus-geopolitics-and-propaganda/(3月20日の記事)
https://formiche.net/2020/03/china-unleashed-twitter-bots-covid19-propaganda-italy/

そもそもの背景が気になったので調べてみたところ、イタリアはG7の中でも初めて中国と一帯一路構想に関する覚書を締結し、インフラ分野でのビジネス協力の展開や中国からの投資増を促進し、景気回復を狙っていたそうです。
そのため米国やEUの一部の加盟国からは、中国傾斜が懸念されていたそうです。

ドイチェヴェレというドイツの国際放送事業体の記事では、中国が物語を「犠牲者」の物語から「教師」または「指導者」にうまく移したと指摘しています。

参照元:
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/757e34ee4a290d0c.html
https://www.dw.com/en/how-chinese-propaganda-is-reframing-the-coronavirus-narrative/a-52796337 (3月16日の記事)


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