ドイツのベルリンからレポート農家労働者の3分1が陽性判明/約3,000人が集まったコロナパーティ/左派政党からの呼びかけ:米国への武器輸出#105 ウィズコロナ時代のドイツ ※2020年7月27日時点

こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。

こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。

これまで定量的な経過を観察するための「ドイツ国内の現状の数値」の報告をしておりましたが、今後はこちらについては突発的に状況が変わった際に、データなどを用いて状況を確認するときに引用して行こうかと思いますので、今後は割愛して行こうかと思っています。
(独逸全土の陽性判明率などの週次レポートは残しておこうかと思っています)
ですので基本的にはドイツ社会で起こった出来事についてフォーカスをしていく形にして行こうと思っています。

7月27日(月)のハイライトは、

バイエルン州の農家で労働者の3分の1が陽性判明
約3,000人が集まったコロナパーティ
左派政党からの呼びかけ:米国への武器輸出

です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

バイエルン州の農家で労働者の3分の1が陽性判明

バイエルン州のディンゴルフ・ランダウ(Dingolfing-Landau )の農場で、174人の農業従事者が陽性判明を示したということで、現在その農場のすべての従業員がテストされました。農場は閉鎖され、さらに167人の農業従事者が陽性判明を示したということです。

報告によると、今回対象となった労働者は主にルーマニアのからの季節労働者であることがわかっています。
そのほとんどは農場の共同住居施設に滞在しています。
今回ホットスポットとなった共同施設はこちらになります。
(Photo: Armin Weigel/ dpa)

感染の流れとしては、以前の食肉工場の例にもあったように、共同施設内で影響を及ぼし合ったことが考えられます。今回のこの地域の感染拡大により、この地域に限定する形での「ローカルロックダウン」というのが適用される可能性があるということです。

参照元:
https://www.merkur.de/bayern/coronavirus-bayern-markus-soeder-infizierte-urlaub-auto-studie-news-zahlen-zr-13839126.html
https://www.spiegel.de/panorama/corona-ausbruch-auf-bauernhof-174-erntehelfer-in-bayern-infiziert-a-818a2ef6-650c-4871-9a8b-f938d79ea1e3

約3,000人が集まったコロナパーティ

タイトルからしてお察しの通り…ベルリンの話です。
コロナ危機が始まって以降約4ヶ月半、クラブが閉鎖されていることをもって、我慢をできナックなった一部のクラバーたちがノイケルンにある公園に集まって夜遅くから無許可パーティを開いたそうです。

Photo: CHRISTOPH SOEDER/DPA

一輪車DJブース

10月24日まで、1000人以上が参加する主要なイベントが禁止されています。
特にクラブやディスコは、多くの人の感染リスクが非常に高い場所と考えられているので、3月中旬から無期限に閉鎖となっています。

夏の始まりと制限の緩和により、ベルリンの公園ではちょいちょい小グループ宴会がしばしば行われていて、今週末の近所の公園はめちゃめちゃうるさかったです。

参照元:
https://www.morgenpost.de/bezirke/neukoelln/article229596912/Illegale-Techno-Party-mit-3000-Teilnehmern-in-der-Hasenheide.html
https://www.tagesspiegel.de/berlin/polizei-justiz/verstoesse-gegen-corona-regeln-in-berlin-neukoelln-3000-menschen-feiern-illegale-party-in-der-hasenheide/26038030.html

左派政党からの呼びかけ:米国への武器輸出

Die Linke という左派政党が、ドイツから米国への武器の輸出の一切の禁止を求めているとういことで、その背景を調べてみました。

きっかけになっているのはBLM運動にあった警察暴力と人種差別に対する抗議です。

ドイツ政府は2010年以来、米国向けに62億ユーロの武器輸出を承認しており、これには、4,050万ユーロのライフルと短機関銃、4,730万ユーロの手榴弾兵器が含まれていました。さらに、2,970万ユーロ相当の銃器部品と2億6,520万ユーロの弾薬があります。

経済省によると、ドイツの銃器メーカーの3社のうち、ヘックラー&コッホ、シグ・ザウアー&カール・ワルサーの2社が、米国警察当局に直接供給している。「これらの銃器がどの程度使用されているかは、連邦政府には知られていないのではないか」と左派は訴えているようです。

シアトルの自治区で行わている、警察が介入できない状態で銃撃戦などが行われていることや、ここで左派のいう「米国での警察暴力」の状況をどこまで把握した上での発言なのか…。

いくつかの記事の末尾には、この発言をしたDie Linkeのダグデレンさんは、「将来的には、連邦政府は人種差別的な米国警察の暴力が “メイド・イン・ドイツ” の武器を通じて起こるのを防ぐ必要がある」と伝えています。

参照元:
https://www.tagesschau.de/inland/usa-polizeigewalt-109.html
https://www.n-tv.de/politik/Linke-fordert-Exportstopp-von-Waffen-an-USA-article21934667.html
https://www.faz.net/aktuell/politik/inland/wegen-polizeigewalt-linke-fordert-stopp-von-waffenexporten-in-usa-16877796.html

#キノコ意匠#EU首脳会議#復興基金

ドイツのベルリンからレポートドイツ新規陽性判明者数の増加傾向を知る/コロナ警告アプリ5週間にわたって機能せず #104 ウィズコロナ時代のドイツ ※2020年7月25日時点

こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。

こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。

これまで定量的な経過を観察するための「ドイツ国内の現状の数値」の報告をしておりましたが、今後はこちらについては突発的に状況が変わった際に、データなどを用いて状況を確認するときに引用して行こうかと思いますので、今後は割愛して行こうかと思っています。
(独逸全土の陽性判明率などの週次レポートは残しておこうかと思っています)
ですので基本的にはドイツ社会で起こった出来事についてフォーカスをしていく形にして行こうと思っています。

7月25日(土)のハイライトは、
ドイツ新規陽性判明者数の増加傾向を知る
コロナ警告アプリ5週間にわたって機能せず
です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

ドイツ新規陽性判明者数の増加傾向を知る

ここ数週間、ドイツでの新規陽性判明の数は、この週末までの間に600を超えるようなことはなかったのですが、
ロバート・コッホ研究所(RKI)によると昨日金曜日は815件の新しい症例を報告、また土曜日にはさらに781件を報告しました。

ということでこの増加がどこからきているのかをみていきたいと思います。

まずこの新規陽性判明者数のうち60%はノルトライン=ヴェストファーレン州とバーデン・ヴュルテンベルク州の増加によるものです。
(Photo: dpa-infografik)

以前の食肉工場のような大規模クラスターというより、ここでは群や町ごとの小さなお祝いやレジャー活動、職場などによるかんせん拡大があるとい指摘されています。
また、帰国者による増加も見られているということで、これがここ数日の間に言われている、リスク地域からの帰国者を対象とした空港での検査実施草案につながってきているのかもしれませんね。

ちなみにベルリンのミッテのMIOベルリンというレストラン・バーの陽性判明者ですが、前回お伝えした内容から特にアップデートはないようです

参照元:https://www.morgenpost.de/vermischtes/article229588856/Corona-Fallzahlen-in-Deutschland-ploetzlich-gestiegen-RKI-sehr-beunruhigend.html

コロナ警告アプリ5週間にわたって機能せず

Bild誌によると、アンドロイドOSを搭載した何百万ものスマホにおいて、5週間にわたってコロナ警告アプリが機能していなかったことを伝えています。

一例としては、サムスンやファーウェイなどのデバイスにおいては警告遅延が生じたりあるいは全く警告通知がない、などと言った不具合が起きていたそうです。

その背景に、アンドロイドOSを搭載したスマホはアプリ起動時のみバックグラウンドシステムのアプデが行われる仕様になっていたことが挙げられています。

今週の水曜にバージョンアップされたようなので、端末のアプリのアプデをしないとですね。。

ちなみにドイチェヴェレによるとiPhoneでも同様の不具合はあると伝えています。

消費電力についても考慮されたアプデだといいですね。

参照元:
https://www.dw.com/de/corona-warn-app-auch-auf-iphones-fehlerhaft/a-54313694
https://www.bild.de/politik/inland/politik-inland/blamage-bei-corona-warn-app-vertrauen-im-kampf-gegen-virus-verspielt-72043606.bild.html

#キノコ意匠#新規陽性判明増加傾向#コロナ警告アプリ

【特にベルリンにお住まいの方へ】ドイツのベルリンからレポート ベルリン中心地にあるバーでのクラスター、調査協力を/空港テストセンター協議 #103 ウィズコロナ時代のドイツ ※2020年7月23日時点

こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。

こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。

本日は木曜日ということで、定例週次ウォッチングということで「ドイツ国内の現状の数値」の報告をいたしまして、のちにドイツ社会で起こった出来事について記録したいと思います。

7月23日(木)のハイライトは、

ベルリン中心地にあるバーでのクラスター発生、訪問者の調査協力を
空港コロナテストセンターの設立協議

です。

ドイツの公的機関・複数のメディアをソースに、原則データの確認ができる情報をピックアップしています。
また自分が撮影した一次情報については全てベルリンかつ自分の住んでいる地域の限られた行動範囲でのみの情報です。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告

陽性判明者数 203,368名(+569)
死者数 9,101名(+6)
回復者数   188,000名

先週と比べて陽性判明者は3000人弱増加していますね。
単純日割りでみて428人と言ったところです。

現在自宅隔離・治療中の人数 15,368名
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は3.4名

再生産数については
4日平均で比較した場合
 R=0.89(変動範囲 0.73~1.08)
7日平均で比較した場合
 R=1.01(変動範囲 0.93~1.12)

ということで、変動範囲含め10人の感染者が次に8〜11人に感染させるリスクがあるということになります。

■ 検査数と陽性判明数の週次レポート

累積情報
検査開始〜2020年第29週(7月13日の週)
検査件数 7,418,812件
陽性判明数 238,694件
陽性判明率 3.2%

直近1週間
2020年第29週(7月13日の週)
検査件数 531,571件
陽性判明数 3,408件
陽性判明率 0.6%

*土日は検査数が減少するので度々小さい玉が含まれます
*RKIによりドイツ全土の大学病院、研究機関、臨床検査機関、外来検査機関のデータ毎週集計されたデータを参照しています

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-07-22-de.pdf?__blob=publicationFile
2.ドイツ社会のできごと

ベルリン中心地にあるバーでのクラスター発生、訪問者の調査協力を

7月10日(金)午後9時から午前3までの間に、ベルリンのアレクサンダープラッツにあるMIO Berlin(https://mioberlin.de )というレストランに滞在した方は連絡をくださいということです。
少なくとも10人ほどが陽性判明を示しているということで、それ以外の訪問者を現在調査中ということです。

専用の調査フォーム(https://www.berlin.de/ba-mitte/politik-und-verwaltung/aemter/gesundheitsamt/corona/#headline_1_39 )をダウンロードした上で以下のメールアドレスに、件名に「MIO Bar」と明記の上連絡をしてくださいとのことです。

erhebungsbogenCovid19@ba-mitte.berlin.de

お店の住所:https://goo.gl/maps/QH65dsW8kgCeD47w8

参照元:
https://www.morgenpost.de/bezirke/mitte/article229571052/Zehn-Personen-positiv-getestet-Bezirk-sucht-Kontaktpersonen.html?utm_term=Autofeed&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1595427396

空港コロナテストセンターの設立

警戒地域からの帰国者を対象としたテストの実施について協議が進んでいるそうで、概ね実施の方針になりそうな感じです

ほぼすべてのEU区域内からの帰国者へは検疫要件はないそうです。
必要なケースとしては米国、ロシア、ブラジルが挙げられています。
ただ今後の感染拡大に応じてリスク地域指定が高まる可能性があります。

ちなみにすでにフランクフルト空港ではテストセンターが用意されていて、一例にはなりますが、費用は旅行者負担で、6〜8時間の待機を要する検査は59ユーロ、3時間以内の待機を要する検査は139ユーロということで、追加料金9ユーロの払いで他国で利用なのうな公的証明書を発行してもらえるそうです。

今後はバイエルン空港で無料検査も準備されていく予定ということです。

ちなみに日本は現時点ではリスク地域に指定されていません。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Risikogebiete_neu.html
https://www.adac.de/news/corona-test-flughafen/
https://www.berlin.de/aktuelles/berlin/6241913-958092-gesundheitsminister-wollen-coronatests-a.html

3.そのほか


【毎日更新】新型コロナウイルスの記録

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シリーズ「スナックきのこ」

#キノコ意匠#ウィズコロナ#ドイツ